column

コラム

HOME最新情報コラムSPORTIA BASEという挑戦。
  • コラム

SPORTIA BASEという挑戦。

前回のブログでは、

「SPORTIAが目指す場所。」

について書きました。

SPORTIAは、単にトレーニングをする場所ではなく、

・自分の身体を知る場所。

・心と身体を整える場所。

・運動を生活の中に習慣として取り入れる場所。

・年齢を重ねても、長く通い続けられる場所。

そして、

心と身体を整え、人生を支える場所。

私は、SPORTIAをそのような場所にしていきたいと長年考えてきました。


私の原点には、「会員制フィットネスクラブ」で働いた経験があります。

会員の方が利用できるフィットネスクラブには、大きな価値があります。

一方で、その経験の中から私は、一人ひとりの身体をもっと深く見て、その人に本当に必要な運動を提供する「パーソナルトレーニング」というサービスに大きな可能性を感じました。

そして、その想いを形にしたのが、

「パーソナルトレーニング専門ジム」SPORTIAです。

2003年1月の開業時は、わずか12.5坪。

その省スペースの中に、会員制フィットネスクラブを凝縮させ、

「小さなフィットネスクラブ」

のような空間をつくりました。

そこからも、「人にとって本当に必要な運動空間とは何なのか」を模索し続け、現在の中規模型パーソナルトレーニングジムという形へ進化してきました。

当時から自分では“唯一無二”の空間だと思っていましたが、現在、全国を見渡してみても、同じような発想でつくられたパーソナルトレーニング専門ジムは、そう多くないのではないかと思います。


そして、SPORTIAを開業した2003年当時から、私の頭の中にはさらにその先の構想がありました。

・医療施設との提携

・アパレルとの融合

・セレクトショップとの融合

・リラックススペース、カフェスペースとの融合

・美容室との提携

・自由に身体を動かすことができるフリースタイルジムとの融合。

「トレーニングだけをする場所」ではなく、

健康や身体づくりを中心に、生活を豊かにしてくれるものがつながる場所。

そんな空間をつくりたいと考えながら、SPORTIAを積み重ねてきました。

もちろん、すべてが順調だったわけではありません。


2020年には、私自身の直感から、

「運動法は何でも良い!」というコンセプトを掲げた、

「セミパーソナルレッスンスタジオ」をオープンさせました。

ピラティス、ヨガ、ダンス、コンディショニング、バイク‥を少人数制でサービスを提供する。

運動法にこだわるのではなく、その人の目的に合った運動を提供する。

考え方そのものは、今でも間違いはなかったと思っています。

しかし、事業としてはうまくいきませんでした。
(※コロナウィルスがなくても同じだったと思います。)

挑戦して、失敗しました。

それもまた、私にとって大きな経験です。

・何が良くて、何が足りなかったのか。

・自分たちの強みは何なのか。

そして、SPORTIAだからこそできることは何なのか。

成功したことだけではなく、失敗した経験も含めて考え続けてきたからこそ、以前よりも少しずつ見えるものが増えてきました。

情熱を持って、長くこの仕事を続けてきたからこそ、
少しずつ見えてきたものがあります。

その先にあるのが、

「SPORTIA BASE」

という新しい挑戦です。


なぜ、BASEなのか。

BASEという言葉には、

「基地」

「拠点」

「土台」

という意味があります。

私がSPORTIA BASEという名前に込めているのは、

健康や身体づくりの“拠点”となる場所をつくりたい。

という想いです。

・何か特別な時だけ行く場所ではない。

・身体を痛めてから行く場所でもない。

・体重を落としたい時だけ行く場所でもない。

自分の身体について考えたい時。

少し調子が悪いと感じた時。

身体を動かしたい時。

整えたい時。

誰かに相談したい時。

日常の中で自然と立ち寄ることができる。

そんな健康の「BASE」があってもいいのではないか。

これが私、野村の代で目指すべき場所ではないか。

そう考えています。


パーソナルトレーニングの、その先へ。

私は30年以上、パーソナルトレーニングという仕事に関わってきました。

・マンツーマンだからこそ、一人ひとりの身体を見ることができる。

・話を聞くことができる。

・その日の状態に合わせて、必要な運動を提供することができる。

この価値は、これからも変わりません。

むしろ、今後さらに必要になる仕事だと思っています。

一方で、長くお客様と関わっていると、運動だけでは解決できないことも数多く見えてきます。

運動はできている。

でも、眠れていない。

身体は動いている。

でも、疲れが抜けていない。

トレーニングは続いている。

でも、食生活が乱れている。

身体には大きな問題がなくても、仕事や人間関係によって心が疲れていることもあります。

健康というものを考えれば考えるほど、

「運動だけを見ていてはいけない」

ということに気づきます。

だからこそ、SPORTIA BASEでは、パーソナルトレーニングを中心に置きながら、その前後にあるものまで考えていきたいと思っています。


「鍛える場所」から「健康を支える拠点」へ。

これまでのトレーニングジムは、「鍛える場所」というイメージが強かったと思います。

もちろん、筋力をつけることは重要です。

年齢を重ねるほど、適切な負荷を身体に与える必要があります。

だから、SPORTIAからウエイトトレーニングがなくなることはありません。

私たちが大切にしている、

整えて、動いて、負荷を持つ。

この考え方も変わりません。

ただ、その前後にはもっと多くのものがあります。

・今の身体の状態を知る。

・姿勢や動きを確認する。

・体力を確認する。

・身体を整える。

・運動する。

・適切な負荷をかける。

・疲労から回復する。

・食事を整える。

・睡眠を考える。

・必要であれば医療や他の専門家につなぐ。

こうしたものを、一つひとつ切り離して考えるのではなく、できるだけ一つの流れとして考えていく。

SPORTIA BASEは、

「トレーニングをする場所」から「健康を支える拠点」へ。

SPORTIAをもう一段階進化させる挑戦でもあります。


自分の身体の「現在地」を知る。

SPORTIA BASEで、私が特に大切にしたいことがあります。

それは、

自分の身体を知ることです。

多くの人は、健康診断で血液の数値を見ることはあっても、自分の身体が今どのくらい動くのかを定期的に確認する機会はほとんどありません。

・姿勢。

・柔軟性。

・関節の動き。

・筋力。

・自分の身体を支える力。

・バランス。

・基本的な動作。

・回復の状態。

こうした「体力の現在地」も、年齢とともに変化していきます。

・体重だけでは分からない。

・体脂肪率だけでも分からない。

・見た目だけでも分からない。

実際に身体を見て、動いて、初めて分かることがあります。

そして現在地が分かれば、

「何をしたほうがいいのか」

「何を続ければいいのか」

「何が以前より落ちてきたのか」

が見えてきます。

ただ運動するのではなく、

知る → 整える → 動く → 負荷を持つ → 確認する。

SPORTIA BASEでは、この循環をつくっていきたいと考えています。


病気になってからではなく、その前に。

私は医師ではありません。

病気を診断することも、治療することもできません。

だからこそ、自分たちに何ができて、何ができないのかを理解することは、とても重要です。

一方で、パーソナルトレーナーはお客様と定期的に会う仕事です。

週に一度。

長い方であれば、10年、20年、25年、30年。

身体を見て、動いていただき、話を聞いています。

だから、

「最近、少し様子が違う。」

という変化に気づくことがあります。

その時に必要なのは、私たちが診断することではありません。

正しい知識を持ち、

「一度、病院で診てもらいましょう。」

と伝えることです。

そして必要であれば、信頼できる医療機関や専門家につなぐ。

これは、健康を支える大切な役割だと思っています。

病気になってから運動を始めるのではなく、

できるだけ元気なうちから身体を見ておく。

少しの変化に気づく。

そして必要な時には、早く専門家につなぐ。

予防という視点を持った運動施設。

これは、私が30年前からパーソナルトレーニングに感じてきた可能性でもあります。

SPORTIA BASEでは、その考えをさらに形にしていきたいと思っています。


「回復」までが、身体づくり。

トレーニングでは、頑張ることが評価されがちです。

・重いものを持つ。

・たくさん動く。

・追い込む。

もちろん、それが必要な場面もあります。

しかし、身体は負荷をかけただけでは強くなりません。

負荷を受けた身体が、しっかり回復することで次につながります。

年齢を重ねれば、なおさらです。

・睡眠。

・栄養。

・休養。

・ストレス。

・身体のケア。

こうした「回復」まで考えて初めて、身体づくりは成立します。

若い頃と同じように頑張り続けるのではなく、

今の自分に必要な負荷をかけ、

必要な回復を取る。

SPORTIA BASEでは、

運動と回復を一つのものとして考える。

そんな場所にしていきたいと思っています。


人と人がつながる場所。

もう一つ、SPORTIA BASEという言葉には「集まる場所」というイメージがあります。

これまでSPORTIAでは、基本的に一対一のパーソナルトレーニングを中心にしてきました。

このスタイルは、これからも私たちの核です。

しかし、健康というものをもっと広く考えると、人とのつながりこそ大切だと思っています。

・運動を通して人がつながる。

・身体について学ぶ。

・食事について話す。

・年齢を重ねることについて考える。

・同じように健康を大切にしたい人たちが集まる。

・専門家同士がつながる。

そこから、新しい価値が生まれていく。

ただトレーニングを受けて帰るだけではなく、

人が集まり、学び、刺激を受け、また日常へ戻っていく。

そんな場所が理想なのです。


まだ完成していないから、挑戦できる。

SPORTIA BASEは、まだ完成されたものではありません。

私の頭の中にあるものを、これから一つずつ形にしていく段階です。

もちろん、理想だけでは事業にはなりません。

場所も必要です。

人も必要です。

設備も必要です。

お金もかかります。

そして、本当にお客様に必要とされるものなのかを考え続けなければなりません。

長く会社を経営していると、守ることも大切になります。

今あるものを壊さない。

無理をしない。

安定を選ぶ。

それも経営者として必要な判断です。

しかし、守っているだけでは、新しいものは生まれません。

SPORTIAを始めた時も、そうでした。

当時は今ほど「パーソナルトレーニング」という言葉が一般的ではありませんでした。

それでも私は、この仕事には必ず価値があると思い、始めました。

そして30年近く経った今、もう一度、

「これから必要とされる場所とは何だろう。」

と考えています。

その答えを形にしていくことが、

SPORTIA BASEという挑戦です。


次の世代へ残すもの。

SPORTIA BASEを考える理由は、私自身が新しい施設をつくりたいからだけではありません。

これまで積み重ねてきたSPORTIAの考え方を、次の世代へ残していきたいという想いがあります。

運動法だけを残すのではない。

トレーニング種目だけを残すのでもない。

身体を見ること。

人を見ること。

話を聞くこと。

健康を長い時間軸で考えること。

整えて、動いて、適切な負荷をかけること。

そして、その人の人生に寄り添うこと。

これまで多くのお客様から教えていただいたことを、私たちだけの経験で終わらせず、次の世代へつないでいきたい。

SPORTIA BASEは、施設をつくることそのものが目的ではありません。

SPORTIAがこれまで大切にしてきたものを、
未来へつなぐためのBASEをつくる。

そこに、この挑戦の本当の意味があります。


SPORTIA BASEという挑戦。

SPORTIAを始めた頃、私が考えていたのは、

「運動によって、人(国)の健康に貢献したい。」

という、とてもシンプルなものでした。

その想いは、今も変わっていません。

ただ、30年という時間の中で、その意味は少しずつ深くなりました。

筋肉を鍛えることだけではない。

身体を整えることだけでもない。

体力を育てる。

回復を考える。

心にも寄り添う。

身体の変化に気づく。

必要であれば専門家につなぐ。

そして、運動を人生の中に根付かせていく。

それらを一つの場所でつないでいく。

SPORTIA BASE。

まだ構想の途中です。

だからこそ、挑戦する意味があります。

これまで積み重ねてきた30年を土台にして、

これからの10年、20年、30年。永く必要とされる会社(SPORTIA)をつくる。

これが、私がこれから挑戦したいことです。


そして、SPORTIA BASEという場所をつくることが、最終的なゴールではありません。

私が本当に目指しているのは、

特別な人だけが運動する社会ではなく、

年齢や運動経験に関係なく、

身体を整え、動かすことが、当たり前に生活の中にある社会です。

次回は、この4回のブログの最後として、

「運動を文化にする。」

について書きたいと思います。

株式会社スポーティア
代表取締役
野村 幸紀