コラム
- コラム
運動は、心を守る時代へ。
30年前、私が運動指導者としてスタートを切った頃。
運動の役割は比較的わかりやすいものでした。
生活習慣病を予防する。
介護を予防する。
関節疾患を予防する。
つまり、
「体を守る」
ことが中心だったように思います。
これは、高齢化社会に入る前の課題でもあったと思うのです。
もちろん、今でもその考え方は変わりませんし、大切なことです。
しかし30年間、現場に立ち続けて感じることがあります。
それは、
時代とともに、運動の役割も変わってきた
ということです。
最近、お客様との会話でよく出てくる言葉があります。
それは、
「認知症」
です。

「認知症にならないためにはどうしたらいいですか?」
「身近な方が認知症になってしまって・・・」
「最近、物忘れが増えて心配です。」
以前は、
体重や血圧、腰痛や膝痛の相談が中心でした。
しかし今は違います。
認知症。
孤独。
不安。
ストレス。
メンタル不調。
社会が変わり、
人々の悩みも変わってきました。
そうです。
社会も劇的に変化しましたが、完全な高齢化社会となった今、新たな課題が見えてきたのです。
私は毎週、
メンタルクリニックで運動指導(2013年5月~)を行っています。
そこで強く感じることがあります。
運動は、
体力を向上させるためだけのものではない。
痩せるためだけのものでもない。
運動には、
人の気持ちを前向きにする力があります。
少し笑顔が増える。
外に出たくなる。
人と話したくなる。
夜、眠れるようになる。
数字では測れない変化ですが、
私は30年間の現場で、
何度もその瞬間を見てきました。
だから最近、私は確信しています。
運動は、
体を守る時代から、
心を守る時代へ。
そんな時代に入ったのではないかと。
もちろん、
筋力も大切です。
柔軟性も必要です。
持久力も必要です。
しかしその先にあるものは、
人生を楽しむ力。
前を向く力。
生きる力。
私はそう思っています。
だからこそ、
私たち運動指導者も、
筋肉やダイエットだけではなく、
もっと「心」に目を向ける必要があると強く感じます。
健康は習慣で守るものです。
そしてその習慣は、
体だけでなく、
心も守ってくれます。
30年前、
私は
「運動が普及すれば医療費は下がる」
と思いました。
今もその考えは変わりません。
しかし30年現場に立って分かったことがあります。
運動は、
病気を予防するだけではない。
人の心を支える。
だから私は、
これからも
運動を文化にしたいと思い活動します。
株式会社スポーティア
代表取締役
野村 幸紀