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健康は文化で守る。― 医療に頼る社会から、運動する社会へ ―

前回のブログでは、
「なぜ日本のフィットネス人口は約2割なのか。」
というテーマで、保険制度という視点から書きました。

日本には、世界に誇る制度があります。

国民皆保険制度です。

誰もが医療を受けることができる。
命を守る、本当に素晴らしい仕組みです。

しかし、30年指導現場に立ち続けてきた中で、
私はあることを感じています。

それは、

日本は「健康を守る文化」がまだ弱い国なのではないか

ということです。


私たちは、体調が悪くなれば病院に行きます。

これは当然です。
医療は最後の砦であり、社会にとって不可欠な存在です。

しかし本来、健康とは

治すものではなく、守るもの

ではないでしょうか。

体調が悪くなってから対応するのではなく、
体調が悪くならないように生活する。

その中心にあるのが、運動習慣です。


海外では、運動は特別なものではありません。

走る。
歩く。
ジムに通う。

それは「健康のため」というより
生活の一部です。

つまり、文化です。


一方、日本ではどうでしょう。

運動は、

「時間がある人がするもの」
「健康に問題が出てから考えるもの」

になりがちです。

その結果、
日本のフィットネス人口は約2割と言われています。

この数字は偶然ではないと、
私は思っています。

制度の問題もあるでしょう。
生活環境の問題もあるでしょう。

しかし最も大きいのは、

運動が文化になっていないこと

ではないでしょうか。


文化とは、
特別な努力をしなくても
自然と続いていく習慣です。

歯を磨くように。
お風呂に入るように。

運動も、本来は
そのレベルまで日常に溶け込むべきものだと
私は考えています。


30年間、運動指導の現場に立ってきました。

そして強く感じることがあります。

運動習慣を持っている人は、
年齢を重ねても、人生の質が高い。

身体的体力だけではありません。

気力も、行動力も、
人生の楽しみ方も違ってきます。


だからこそ私は思うのです。

健康は、
医療だけで守るものではない。

文化で守るものだと。


医療が大切なのは間違いありません。

しかし同時に、
運動が文化として根付く社会をつくらなければ

医療費は増え続け、
健康問題も増え続けるでしょう。


理想論と言われるかもしれません。

それでも私は、
運動が当たり前の社会をつくりたい。

「週1回」でもいい。

運動する人が少しずつ増えていく。

それだけでも、
この国の未来は大きく変わると信じています。


健康は、
医療だけで守るものではない。

文化で守るもの。

私はそう考えています。


株式会社スポーティア
代表取締役
野村 幸紀