コラム
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なぜ、日本のフィットネス人口は2割なのか。― 保険制度と“自己管理”の矛盾 ―
前回、私はこう書きました。
「続く人は、優先順位が違う。」
ではなぜ、日本のフィットネス人口は約2割のままなのでしょうか。
本当に、個人の意思だけの問題なのでしょうか。
日本には、世界に誇る「国民皆保険制度」があります。

誰もが医療を受けられる。
命を守る、素晴らしい仕組みです。
しかし、ここに一つの“構造的な矛盾”があります。
私たちは、
病気になったときにはお金を使う。
しかし、病気にならないためにはお金を使わない。
治療には保険が適用される。
予防には、ほとんど適用されない。
この構造が、
無意識の優先順位をつくってはいないでしょうか。
もし仮に、医療費が10割自己負担だったらどうなるでしょう。
極端な仮定ですが、
多くの人が本気で「予防」を考えるはずです。
なぜなら、“負担”が直接自分に返ってくるからです。
今の日本では、その痛みが見えにくい。
だからこそ、危機感も生まれにくい。
私は医療を否定しているわけではありません。
医療は最後の砦です。
本当に必要な存在です。
しかし本来、健康は
「治すもの」ではなく
「守るもの」。
30年、現場に立ち続けてきたからこそ、
私は今、こう感じています。
制度に守られていることが問題なのではない。
制度に甘えてしまう心が問題なのかもしれない。
少し厳しい表現かもしれません。
それでも、現場で見てきた現実が
そう語りかけてくるのです。
フィットネス人口が約2割という現実。
それは、意志の弱さではなく、
構造と心理がつくり出した結果なのかもしれません。
だからこそ私は、思うのです。
制度が変わるのを待つのではなく、
自分の優先順位を変える。
響く人には響く。
響かない人には響かない。
それでも私は語ります。
理想を語らなくなった瞬間、
未来は止まるからです。
私は本気で、
この2割を3割に、4割に増やしたい。
それは商売のためではありません。
この国の未来を守るためです。
株式会社スポーティア
代表取締役
野村 幸紀