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東京2025世界陸上 観戦までの道のり

2025年9月16日(火)、東京・国立競技場へ行ってきました!

世界トップレベルのアスリートを目の前で観戦できるという、かけがえのない経験。
そのキッカケをくれた2人の日本代表アスリートに、心から感謝しています。

そして改めて、2009年12月に日本トップレベルの陸上長距離選手・チームと関わるチャンスをくださったK社のA総監督にも感謝の思いが込み上げました。

当時、陸上競技とは無縁だった私に、A氏から「膝痛で悩む長距離選手のトレーニング体験」の依頼がありました。
膝痛の原因となりそうな動きや体力面について仮説を伝え、サポートを始めたのがきっかけです。
最初は選手1人からでしたが、その選手が再び走れるようになったことで、他の選手にも広がり、最終的にはチーム全体に関わらせていただくまでになりました。

合宿や試合への帯同、そして長距離界最高峰の「ニューイヤー駅伝」にも帯同させていただき、本当に育ててもらいました。

「走る」という動きは、あらゆるスポーツに共通する基本動作です。
この“走る”に真剣に向き合ったことが、S&Cトレーナーとしての私を飛躍的に成長させてくれました。しかも、日本・世界トップレベルの選手を間近で見ながら学べるという最高の環境でした。

K社の長距離選手・チームに10年間携わった後は、Y社の長距離選手と個人契約で2年間サポート。
「トレーニングルーム内」でのフィジカルサポートを徹底的に追求しました。

そして2023年1月、K社I副部長から「跳躍選手を見てほしい」との依頼をいただきました。
初めて担当したT選手の能力に触れたとき、「これまでトレーニングを継続してきて本当に良かった」と思うと同時に、「跳躍選手はこんなにも能力が高いのか!」と衝撃を受けました。
そこから自分の経験を生かし、従来とは90度違うアプローチでサポートを開始。その中で実績あるS選手も担当させていただくことになりました。

跳躍競技は、フィジカルだけでなく「技術(スキル)」の影響が極めて大きい種目です。
スキル練習を妨げないよう、フィジカルを改善・向上させることが重要だと考えています。
さらに、試合が連戦になることが多いため「疲労を残さない(疲労を取る)」という観点も欠かせません。

現時点では「トレーニングルーム内」でのサポートが中心ですが、フィールドでのトレーニング量や強度を把握できれば、選手のピークパフォーマンスにさらに貢献できると感じています。
その一環として、先日「GPSデータ入門セミナー」にも参加し、新しい知見を得てきました。

今回、世界陸上を観戦して改めて強く感じたのは、
「日本人選手も世界で戦える!」
ということ。

そのためには、ピークパフォーマンスを発揮できる準備と環境が絶対条件です。

今回の経験を胸に、私自身も日々精進し、微力ながらも選手の力になれるよう努めていきたいと思います。