こんにちは! スポーティアの田中です!
本日は脂肪を燃焼させるための最後の鍵となる『酸素』についてです。
まず私たちが普段の生活やウエイトトレーニングなどの活動を行う際には必ず“エネルギー”が必要になり、そのエネルギーを使って身体を動かすことになります。
そのエネルギーの源は炭水化物・脂質・タンパク質になり、普段の食事ではこれらを食べ物(米、肉、魚、パン、卵など)から摂取し身体の中で様々な過程を経てエネルギーに変換しているという一連の流れがあります。(減量においては食事制限をするため、3大栄養素に加え体脂肪もエネルギー源にしていきます。)
体内ではエネルギーを作り出すための工場が3つ備わっており、基本的に三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)はこれらの工場で利用されエネルギーに変換されています。
その3つの工場が以下のものになります。
①ATP-PCr系
⇒これは筋肉内にあるATPやクレアチンリン酸を使用しエネルギーを作り出す工場になりますが、筋肉内にあるATPやクレアチンリン酸の量は元々少ないためすぐに枯渇してしまいます。そのため、身体は②の工場をすぐに稼働させエネルギーを作り出します!
②解糖系
⇒この工場では炭水化物(糖質)を利用しエネルギーを作り出す工場になります。この工場では①よりも長くエネルギーを作り出すことが出来ますが、時間としては①と合わせても約40秒ほどしかエネルギーを供給することが出来ません。そのため、長時間身体を動かす場合は③の工場が稼働する必要があります。またこの工場の特徴として『乳酸』が作り出されます。
③有酸素系
⇒この工場では脂質(体脂肪)やピルビン酸(一部の乳酸が変化したもの)を利用しエネルギーを作り出す工場になります。この工場の最大の特徴としては①や②の工場と違いエネルギーを大量かつ継続的に作り出すことが出来ます!
さて、教科書通りに書くと上記のようになりますが、普段の生活では私を含めほとんどの方が③の工場を稼働させてエネルギーを作り出し生活を送っています。
どういうこと?と思われる方もいるかもしれません。少し知識がある方なら①・②の工場が先に働くはず!と思われる方もいるでしょう。ただ、よく考えてみるとそれは少し違う可能性がありますよね!?
その違いというのが『酸素』になります!
①や②の工場は別名『無酸素系』と呼ばれ、これらの工場を稼働させるためには『酸素』を必要としないという特徴があります。
その反対に③の工場は名前の通り、工場を稼働させるためには『酸素』を必要とします!エネルギーを作り出すためには必ず『酸素』が必要になり、その酸素が脂質(体脂肪)をエネルギーに変換してくれます!
つまり、私たちは普段の生活からすでに『酸素』を利用した”有酸素運動”を行っているという事になります!
また、上記の①や②の工場はこの有酸素運動の『強度』が増すことにつれ、稼働する工場になると考えられます。
そのため、私がこの脂肪燃焼シリーズの最初で時間を有効に使う意識を持つことが大切である!ということをお伝えしたのは、言い換えると『普段の生活から酸素を利用した有酸素運動を行う時間を増やしましょう!』とも言うことが出来ると思います!
このように考えると、なおさら『時間を有効に活用する』ことはとても意義がある行動だと思いませんか!?
ただ昨今、フィットネスの現状としては“有酸素運動”=ランニング? “有酸素運動”=ウォーキング?という”固定観念”があまりにも強く、それがもう一般常識とまでなっています。
何度も言いますが、私たちは普段の生活からすでに有酸素運動を行っており、そのポイントとなるのが『酸素』です。つまり、ランニングやウォーキングが有酸素運動ではない!ということ。そして、脂肪を燃焼させるためには、この『酸素』をより多く身体に取り込むようなトレーニングが非常に大切になります!
次回は酸素をより多く取り込むトレーニングについてお伝えさせて頂ければと思います。
それでは最後までブログをご覧いただき、ありがとうございました!
(コロナ騒動前の胸トレ中です!このときはベンチプレスが自己最高の100kg×8回いけました^ – ^)