前回のブログ、「トップランナーから学ぶ(毛細血管と最大筋力)」にて
健康維持&スポーツ選手のパフォーマンス向上には、『血液循環の促進』という考え方が重要でありベースであると書かせて頂きました。
なぜか??
それは、当たり前ですが『酸素と栄養素がないとカラダは動かない』からです。
そのため、健康維持にしてもスポーツ選手のパフォーマンス向上にしても『血液循環』をベースに考えることが重要です。このことを踏まえ今回のブログでは、もう少し堀探りトップランナーから学び・考えてみたいと思います。
前回のブログにて、トップランナーは‟質と量が高い走る練習”がパフォーマンス向上に1番重要と書いています。
「質と量が高い走る練習!?」
どのようなイメージを想像されますか?
ここでご紹介したい1つのトップランナー・スキル練習法が、『高地トレーニング』です。
高地トレーニングとは、標高1500m~3000mの低圧、低酸素、低温の環境で行うトレーニングです。
ポイントは、低酸素です。
高地では、酸素濃度が薄いため血中の酸素濃度も低下します。そのためカラダは赤血球数やヘモグロビン濃度を増加させ変化に対応しようとします。平地と同じランメニュー(スキル練習)を行ってもトレーニング強度は高くなります。
*赤血球⇒血液細胞の1種であり、酸素を運ぶ役割を持つ
*ヘモグロビン⇒赤血球の中に存在するタンパク質。酸素分子と結合し酸素を運搬する役割を担っている。
ここでの「トレーニング強度」の指標は、「心拍数(通常は1分間の拍動の数)」です。
トレーニング強度が高くなると心拍数も高くなり、ある一定の心拍数を越えてくると‟酸素”を使ってのエネルギー変換が難しくなります。
*酸素摂取量を酸素消費量が上回り酸素不足となる。(ランナーで言えば、走れなくなるorスピードが落ちる。)
簡単に書くと、「有酸素運動から無酸素運動に変わる閾値」を指します。
この閾値が高くなると、「心肺機能が高い」という評価になり、トップランナーになると一般の方では考えられない領域が必要となります。
だからこそ、レベルの高い血液循環が必要ですよね。
『質と量が高い走る練習』とは・・・。
「走るスピード」「走る距離」「走る場所(平地・高地・上り坂・下り坂・トラック‥)」を選択しながらトレーニング強度が高い練習を作り出し・行うことを指します。
トップランナーの場合、「走る」という練習が直接スキル練習となりますので、上記のような練習を行うことでパフォーマンスは向上すると考えることができますし、逆の発想をすると「トレーニング強度が低い練習を継続するとパフォーマンスは低下する」ということになります。
*当然、理想の走るフォームは存在すると思います。
*球技などの場合、「走る」ことは基礎体力強化(心肺機能の向上)と考え行います。
トップランナーの凄さと血液循環の重要性が少しでも伝われば幸いです。
また、人気漫画「ドラゴンボール」に登場する『精神と時の部屋』という異空間があります。
ご存知でしょうか?!
この部屋は、以下のような特徴があります。
①時の流れが違う(外界での1日がこの部屋では1年に相当する)
②酸素濃度が低い(外界の4分の1)
③重力が強い(外界の10倍)
④気温の変化(外界では考えられない50度~マイナス40度)
*外界⇒地球のことを指しています。
このような環境下では、誰でも簡単に限界を感じ危機感を感じますよね。嫌でもカラダは変化します!
*通常で考えると死をイメージする環境下です。あくまで漫画の世界ですが「トレーニング原則」が簡単にまとめられています^^私も入ってみたい!!
どのスポーツ競技においてもパフォーマンス向上には、「その競技のスキル(技術)練習」がすべてであると私は考えます。
(*トップランナーに携わる前は、基礎体力を向上させればパフォーマンスが向上すると思っていました。完全に勉強&経験不足ですね。)
その中で私共(SPORTIA)は、スキル練習を行う上でベースとなる『基礎・専門体力要素(筋力・柔軟性・持久力・スピード・バランス・瞬発力‥)』の改善・維持・向上のトレーニングサポートをしています。
(*「走る」という練習は、どの競技においても「基礎」ですね。)
なぜ?SPORTIAは、『ウエイトトレーニング』&『ストレッチ』に拘るのか!?
もう少し堀探りながら次回書いてみたいと思います。